就職活動をしていると目にする言葉の一つに、「新卒採用」「中途採用」があります。
なんとなく、自分がどちらの枠で就職活動をすべきかはわかると思います。しかし、説明するのは難しいですよね。
この記事では、「新卒採用」と「中途採用」の4つの違いについてご紹介します。
【1】採用した社員に求めるものの違い

新卒採用の社員に求めるもの
若手ならではの、フレッシュさが求められています。新卒社員への教育費はかかりますが、企業は若手社員の将来性を期待しています。また、一度に研修を行うことができるメリットもあります。
実は、この仕組みは日本特有のものです。アメリカには、新卒一括採用は基本的に存在しません。
中途採用の社員に求めるもの
中途採用で入社する人に求められるのは、即戦力です。
他の企業で、社会人としての経験しているので、ビジネスマナーや業務に関する知識が身についている前提で選考されます。また企業側は、自社にないノウハウなど、プラスアルファの知識や経験を期待しています。
そのため、職種を特定した上での採用がほとんどです。
企業側は、教育費を抑えられるなど、メリットがある一方で、デメリットもあります。その一つの例として、離職の可能性が挙げられます。前の会社を辞めている経験があるので、またすぐに転職してしまうケースがあります。
【2】対象年齢の違い

新卒採用の対象年齢
大学・専門学校・高校・中学を卒業後、1年目で就業する人が、新卒採用の対象です。企業によっては卒業後2、3年目の人も、新卒採用枠に含まれるケースがあります。
中途採用の対象年齢
「中途採用」の対象年齢は、企業によって様々です。しかし、社会人を経験して、他の企業から転職するときは、共通して「中途採用」の枠になります。
【3】採用プロセスの違い

新卒採用の採用プロセス
選考にかかる期間は半年〜1年程度です。
例えば、大学生の一般的な就職活動は以下の通りです。
- 3年生の3月:エントリー
- 4年生の6月:面接(一次→二次→三次)、内定
- 4年生の10月1日:内定式
近年は、3年生の夏休みと春休みを使って、インターンシップへ参加する学生が増えています。
インターンシップとは、企業体験のことです。インターンシップに参加することによって、企業とのミスマッチを防ぐことができます。また、より業界について知ることができます。
中途採用の採用プロセス
選考にかかる期間は、1ヶ月程度です。また募集時期は、不定期です。一年中募集している企業もあります。
履歴書だけでなく、職務経歴書を提出する場合もあります。
【4】就業時期の違い

新卒採用の就業時期
「新卒採用」で入社する人の就業時期は、毎年4月です。基本的に4月1日に入社式が行われます。
中途採用の就業時期
「中途採用」で入社する人の就業時期は、不定期です。これは、選考時期も選考期間も、人によって企業によって様々であるためです。
まとめ
以上、この記事では、「新卒採用」と「中途採用」の4つの違いについて解説しました。
新卒採用 | 中途採用 | |
---|---|---|
求めるもの | フレッシュさ | 即戦力 |
対象年齢 | 学校卒業後1年目 | 企業により様々 |
採用プロセス | 半年から1年 | 1ヶ月程度 |
就業時期 | 4月 | 不定期 |
近年の傾向として、新卒採用を辞める企業が増えてきました。時代の流れで、働き方が多様化しているのです。だからこそ、どのような場面でも使えるような武器を一つ、身につけておきたいですね。